情報の創造的進化
− エントロピーとアルゴリズムで読み解く宇宙・生命・意識の謎 −
※ 未完成の原稿です。プロローグと第1章は完成し、第2章もほぼ完成です。
第3章とエピローグが執筆中という情況です。
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目次
はじめに
プロローグ:存在の謎
0.1 情報と実在
・世界は存在するか ・現実という錯覚 ・機械に悲しみは宿るか
0.2 宇宙と意識
・宇宙・生命・意識 ・3段階の飛躍
【コラム】科学と哲学の両面から「存在」の謎に挑む
第1章 宇宙と時間:情報はどこで生まれたか
1.1 ラプラスの悪魔
・「今」は存在するか、時は流れるか ・未来は決まっているか:決定論と自由意志
1.2 なぜ時間は過去に進まないか
・エントロピー増大の法則 ・エントロピーとは何か
・マクスウェルの悪魔 ・ボルツマンからアインシュタインへ ・マクスウェルの悪魔が支払うコスト
・そもそもエントロピーは客観的な量か ・エントロピーと確率の客観性
【コラム】 ボルツマンからアインシュタインへ(1):実証主義との対決
1.3 宇宙のエントロピー変化
・回帰する宇宙 ・現代物理学における膨張宇宙とエントロピー増大
・時間の向きは今も未解決
【コラム】 ボルツマンからアインシュタインへ(2):光のエントロピー
1.4 第一の飛躍:創造的な宇宙へ
・膨張する宇宙 ・宇宙の進化と物質の誕生
・「過冷却」の宇宙 ・情報の誕生 ・非平衡が生み出す豊穣な世界へ
第2章 生命とネゲントロピー:アルゴリズムの発生
2.1 転がる石と生命 ・歩く分子 ・転がる石に命は宿るか
2.2 生命とは何か ・生命の定義 ・生命と非生命
2.3 生命の誕生:物質から生命にいたるモデル ・物質から生命へ ・ワールド仮説 ・人工生命
2.4 偶然と必然の役割 ・進化は偶然か必然か ・生命の誕生は偶然か必然か
・非平衡熱力学:散逸構造と散逸適応 ・カオスの縁 ・自己組織化する複雑ネットワーク
2.5 第二の飛躍:アルゴリズムの発動 ・アルゴリズムとはなにか:自然現象としてのアルゴリズム
・最適化アルゴリズムの発動条件 ・条件は偶然、発生は必然 ・転がる石と生命の違い
【コラム】 自然現象としてのアルゴリズム
第3章 意識と存在:内情報から主観世界の誕生へ
3.1 意識(心)とは何か ・意識の科学と哲学 ・心の哲学
・心は存在するか、宇宙は存在するか ・科学と哲学の両側から「存在」に迫る
3.2 「脳の機能」としての意識 ・人工知能:アルゴリズムの進化 ・AIと人工意識
・意識の概念を怪しむ ・意識は要素意識の集合体
・目覚めの瞬間は定義できない ・明確に定義できる意識は存在しない
3.3 心の移送は可能か
・電気機械への意識の移送は可能か ・培養された人工脳への意識の移送は可能か
3.4 第三の飛躍 ・最適化アルゴリズムとしての意識
・主観世界:哲学で見た意識 ・超越的立場から見た意識
・主観世界の開闢 ・他者の死はあるが、自己の死は存在しない
エピローグ:認識と情報
4.1 私たちはどういう存在か ・「私が存在する」とはどういうことか
【コラム】 仏教思想での「存在」
・議論を終えて:どの思想でも活き活きと生きられる
おわりに
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※ 目次の各項目を押せば、各ファイルに飛んで、読むことができます。
※ 第2章までほぼ完成で、第3章以降は執筆途中です。